あさきゆめみし

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嫌な奴

木原音瀬 嫌な奴
ビブロス BBN 1998.04

”三浦さん”の起源はこの作品だったのか・・・。
図書館でお借りしました。感謝感謝。

【あらすじ】
杉本和也は、大嫌いな「親友」三浦に会うため12年ぶりに故郷を訪れる。再会した三浦は昔と変わらず嫌な奴だったが、和也はどうしても突き放すことができない。三浦に押されるまま、一緒に暮らすことになってしまい—。お待たせしました!BBN第二弾、シリーズ6連作を一挙収録して堂々登場。


【ひとこと】
”大嫌い”な”親友”ってなんだろう・・・。
”偽善者”・・・痛い言葉。

和也の中の”三浦”は、小学生の頃、転校先で出会い、気に入らないことに対して乱暴を働く怖い奴で、大嫌いな奴という位置から更新されないままだ。
三浦は和也の事を気に入っていて、というか、和也以外はいらない位の気持ちでそばにずっといるのに、和也は三浦を見ていない。
表面上は、優しいふり、親友のふり。
でも心の底では、三浦が怖い、嫌いだ、迷惑だから離れたい・・・そんなことしか思っていない。
同じクラスになれなくて淋しいと言ったその口で小野寺には別れてほっとしたと言う。
”嫌な奴”って和也の事じゃないの?

和也視点で話が進むので、”嫌な奴”って三浦の事かな・・・と思いながら読み始めたけど。

一度、嫌いだと思うとなかなか好きになれない気持ちは分からなくはない。
でも、ずっとそばにいれば、普通は、嫌なところと同じくらいいいところも見えてくるものだと思うんだけど、和也は見ているふりで、その実少しも三浦を見ていないから気持ちが更新されていかない。
それが読んでいて歯がゆい。
寂しい三浦の気持ちを、もう少しちゃんと見てあげられたらよかったのに。
騙すなら、誰にも本音を告げず、最後まで騙し続ければいいのに。

子供の頃に刷り込まれた執着は、なかなか塗り替えられないよね。
それでも、ずっと会わないでいられたら、きっと、長い時間をかけてゆっくりと大丈夫になっていったかもしれないのに。

お互い忘れるには、12年じゃまだまだ足りなかったんだ。

和也に執着する三浦が悲しい。
三浦にとって和也は本当は疫病神かもしれないよ。

手には絶対入らないから執着する。
案外、和也が本気で優しくしたら簡単に離れられたりして・・・。
逃げるから追うのかも。
でももうそんな時期は逸してしまったか。

木原さんの話は、”END”のあとが気になる気になる。

嫌われているのに執着する三浦は、ちょっと『FRAGILE』を思い起こしました。
また、無神経な和也は『HOME』や『甘い生活』を思い出しました。

今回、泣きはしなかったけど、悲しかった。

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感想とか雑感とか・・・。

BL率が高いです。
最近は読書メーターさんのお世話になりっぱなし。

またちょっとずつ感想をあげようかなと。

レビューでは烏滸がましいのであくまで感想ということで。
見当外れも愛嬌ということでお許しください。

でも読みたい本が最優先なのでやっぱり積読本消化はなかなか進みません…。